あたらしい日々

「赤ちゃんを授かる」までの6年半に、私が見て、聞いて、トライしてみて、感じたこと。

はじめまして。

「新しい家族がほしい」と思い続けて6年半。

治療の末、体外受精(顕微授精)にてやっとこさっとこ授かることができました。

そしてなんとか無事に出産。

ここまでの道のりはほんとーうに長かった。

つらくなかったなんて大ウソです。


「早発閉経の疑い」と言われ、卵巣や卵子の老化のためか、全然採卵できず、運良く採れても変性卵か空胞か。

自然周期だったので、毎月毎月採卵しますが、毎月毎月涙の結果。


胚盤胞まで育ったのは、なんと!

6年半で2個のみ!!!!

それを戻したうちの最後のひとつが、今回来てくれた、私の宝物さんなのです。


しかも、発育状態があまり良くなかったようで、培養士さんには「普通なら廃棄になるところですけど、椿さんの場合はなかなか卵がとれないので、だめもとで凍結しました」と言われたのです。


グレードがよかったもうひとつの卵さんは、先に戻したけれども残念ながらだめだったんです。

「これが最後のひとつ。。。!」

と臨んだ結果が今です。

ほんとうに奇跡です。


あ、話を戻しまして。

つらくなかった、しんどくなかった、なんて絶対に言えない。


ですけれども。

それもぜんぶぜんぶ含めて、自分に必要な経験であり、時間だったんだ、と思うことができます。


「授かったからそんなことが言えるんだ」

と思う人もいるでしょう。実際私も、人のブログを読んでそう思ってましたもの。


でも、治療の後半になって、やっと、ほんとうのほんとうに、そんなふうに思えるようになっていったんです。


それは、やっぱり自分のからだとこころが変わっていったからだと思います。

その過程の中で、自分を支えてくれているたくさんの人たちにも気づくことができましたし。

それまでは、「私はがんばっている」ってずっと思っていて、むしろ、「私が」がんばってる!というふうな気持ちだったと思います。

「こんなにがんばってるのになんで!?」というような。


あの頃の自分はとってもおばかさんだけれど、あの時はあの時でほんとうに必死だったから。

傲慢で自分本位かもしれないけれど、そういう自分も否定したくない。


6年半の中で、じわりじわりとからだとこころが変わっていったけれど、それはほんとうに、今回やってきてくれた、新しい家族のおかげです。

いつか出会いたい新しい家族のことを思ってがんばってきたから、治療の後半の頃には、「まだ見ぬ小さい人が、私をこんなに元気にしてくれた」って、

ほんとうに心から思うことができた。

治療中は、そりゃあ大変だし、しんどいし、悲しいこと、せつないこともたくさんたくさんあるのだけれど、それでも、まだ見ぬ小さい人を想ってあたたかい気持ちになることができました。


そんな6年半の中で私がやってきたこと、今感じていることを少しずつここに記していきたいと思います。


治療中の、あの頃の私に言ってあげるつもりで、ここに書いていきます。