あたらしい日々

「赤ちゃんを授かる」までの6年半に、私が見て、聞いて、トライしてみて、感じたこと。

病院選びが大事①

私はなんだかんだで、9ヶ所の医療機関に通いました。

実は中には某T大病院(!)も含まれてます。

授かれたのはもちろん、藁にもすがる思いで通った最後の9ヶ所め。

 

不妊治療」とか「不妊相談」っていうふうに標榜している産婦人科・レディースクリニックはたくさんあります。

でも、その中で、本当に自分に合っていると思われるところ、「ここでがんばりたい!」と思えるところに出会えるか、そして医療技術や支援の体制がしっかりしてるところに出会えるか・・・。

いやはや、それはとってもむつかしい。

 

9ヶ所。。。

これだけ転々としたのは、家を引っ越したことも大きな原因だけれど、

最初の考えが結構甘かったからだと思う。

 

今思えば、もっといろんな情報を集めて、あちこちに相談して、早く色々決断していれば、もう少し早道?近道?できたのかなとも思ったりするけれど、

でも、当時の私はそれでも精いっぱいだったし、なかなか人に相談しづらかったこともあるから。

 

病院を9か所も転々とした経緯と、今思うことをつらつらと書いてみたいと思います。

 

1ヶ所め。

もともと、独身の頃から婦人科健診に行っていたし、一時期海外にいて過労がたたったこともあってか不正出血があって診てもらってたレディースクリニック。

いわゆる、かかりつけ、てやつですね。

 

ここが今思えばびっくりで、エストロゲンプロゲステロンなど基本的なホルモン検査をして、「あー、ストレスでホルモンバランス崩れてるだけだね!」と即答。

相方の検査も、精液を直接普通の顕微鏡にちゃちゃっと置いて肉眼でチェック。驚いたことに、理科で小学生が使うような顕微鏡。

顔をあげた先生がひとこと。

「あー、元気なおたまじゃくしだわ!ほれ見てみ!」

スタッフさんも全員、「あっはっは!」

 

。。。。ガクっ。

確かにホルモンはアンバランスだったから、整えるためにホルモン剤を飲んだりするのはわかるから、ひとまず様子を見ること数ヶ月。

 

。。。が。

エストロゲンホルモン値は改善してるはずなのに全然妊娠しないし、いつ行っても「ストレスだわ!」だけで済まされることにだんだん不信感が募ってきて。

 

受診について本やネットで調べた結果、「ちゃんと専門のところへ行こう」と決意。

本やネットには、「治療の特性上、通いやすさが大事」と書いてあったし、確かに、これから受けるであろう専門のいろんな検査のことを思うとそれが1番、と結論づけた私。

 

2ヶ所め。

↑この結果、「不妊治療」と標榜してあって、かつ、自宅からも職場からも近い某Uレディースクリニックに変更することに。

ここは産科と一緒(まあつまり産婦人科ですね。)なので、待合室にはおなかの大きい妊婦さんがいっぱい。

でもまだ初診で来た私は余裕があったから、「私も遠くない将来ああなるんだな」と思えてました。

 

が。

治療中の方ならみんな知ってるFSH。

初めて検査してもらって、これが30近かったのですね。

検査結果を見た医師がひとこと。

「あんた早発閉経だわ!」

 

実は私も医療従事者のはしくれ。

産婦人科は経験ないですが、早発閉経が何かは知ってますから、ものすごいショック。。。

しかもこの時、相方も一緒に診察室に入ろうとしたら断られた。1人ですごく心細かったし、え!なんで!?って感じだった。

 

卵管造影も死ぬほど痛かったし、しかも、下着を脱いで下半身スッポンポンなのに、なぜかバスタオル1枚巻いただけの姿でトコトコ歩いて検査室へ移動しなくちゃいけなくて。

 

カーテンは引いてあったけど、いつ人に見られてもおかしくない状況。カーテンの向こうには笑顔の妊婦さんたち。

半裸でえっちらおっちら歩いて移動する自分が情けなくて悲しくて、さすがに泣きました。。。

 

で、とにかくそんなわけでいきなりの「早発閉経」診断。「早く治療しないとだめだよ!もう次から薬で排卵誘発するから!」と大声で告げられて。

 

混乱したままの気持ちだったけど、とにかく「ここはいやだ!」と強烈に思いました。

クリニックを出てから、「私には迷ってる時間がないのはわかる。でもここはいや。薬をがんがん使ってこれから治療していくなら、なおのこと違うところにしたい」と相方に泣いて訴えました。

 

3ヶ所めへ続く。