病院選びが大事②
さ、引き続き、病院選びについて。
2ヶ所目の病院は「もうほんとうにいやだ!」と泣いた私。
実はこの頃、たまたま本屋さんでとある医師の著作を見つけて読んでいました。
そう、話はちょっとそれますけど、本屋さんに行くと必ず、婦人科系や、女性の健康づくり、妊活、的なコーナーをのぞいていました。大型書店じゃないとあんまし取り扱いないんですけどもね。
でも、妊活系の棚には、少ないながらもとにかくそういう感じバリバリのタイトルの本が並んでいるので、ほかの、女性の健康づくりとか、美容系の本を見ているそぶりで、人が周囲にいないのを確認してから妊活系の本をばばっとチェックしたりしてました。
今でこそ、「妊活」なんてのはかなりメジャーな感じですけど、私が治療を始めた当初は「妊活」て言葉もなかったし、そういう本もあまりなかったように思います。
「不妊治療」ということばしかなかったですよね。唯一、東尾理子さんが、自身のブログ内で「不妊じゃなくてTGPと呼びたい」という感じのことを書いてらして。著書も出されましたよね。
あ、話それましたけど、とにかくそんなわけで、誰も私のことなんか見てないのに、本屋さんではなぜかめっちゃ自意識過剰で、誰かに「わあ、この人、不妊なんだ〜〜」と思って見られてるんじゃないか、そんなふうに見られたくない、という思いにとらわれてました。
そろそろ〜〜っと歩いてそういう棚の前を通り過ぎながら、ものすごい皿の目で背表紙のタイトルをチェック!
気になるもの、参考になりそうなものがあれば、人がまわりにいないのを確認してさっと取り出し。。。
立ち読みは、ちょっと棚から離れた場所で。。。
あーあ。
今思うとほんとにおばかさんですけども、でも当時の私はほんとうに必死だった。
あの頃の私、よしよし大丈夫だよ、と頭をなでてあげたい。
さて、本屋さんで見つけたとある医師の著書の話ですね。
東京都多摩地区にある内科クリニックの医師です。ここには詳しく書きませんが、著作は何冊かあるので、調べればすぐに分かるはず。
それまで、治療に関してとにかく傷つくことが多かったし、こちらの気持ちを無視したようなクリニックの対応や、とにかく薬や検査をばんばんやるようなスタイルにも、嫌気がさしていたので、そうではない診療スタイルに惹かれました。
ついついネガティブになってしまいがちな治療中の私でしたが、凝り固まったココロにすっと入ってくるような文体、言葉遣いにも惹かれましたし。
思いきって予約を取っていざ、そのクリニックへ。
受付も、待合も、めっちゃ普通の内科クリニック。いつも産婦人科の待合で妊婦さんに混じっているのがしんどかったから、ここではちょっとリラックスできたのを覚えています。
でも相変わらず、「私は内科にかかりにきたんですう〜〜」という涼しい顔をしてみる、という。。。トホホ。
名前を呼ばれ、いざ診察室へ。
診察室には先生1人で、よく看護師さんがついてたりしますけどそういうのもなく。
めっちゃマンツーマン。。。
今までの検査結果も持参してたし、確かそこでも採血されたかな。
検査結果をひと通り見て、ひとこと。
「FSH高いね〜。」
うう、承知してます。。。
でも、とりあえずそういう人でも、先生のとこで処方している漢方と、サプリを併用して内服しながら妊娠できた人がたくさんいると。
とにかく排卵誘発剤をばんばん使うことは身体にも負担が大きいから、と。
私もしばらくそのスタイルでお世話になることに。
この先生、著書のやさしいイメージとはだいぶ違っていて、結構毒舌というか、言いたいことポンポンいう感じ。
言い方は人によってはきつく聞こえることもあると思うけど、間違ったことは言ってないし、何より、ご自身の治療経験からこの内科クリニック内での相談を始めたたいうことで、信頼できるな、と私は思いました。
そこでのフォローは、漢方とサプリを処方してもらいながら、排卵検査薬で排卵日を予測し、タイミングをとる、というもの。
しばらく通いながら、数周期みてもらったものの、なかなか結果は出ず。
そして、ある時、ついに。
「あなたね、もうあんまりゆっくりしてる時間ないね。普通は、しばらくタイミングを試して、次は人工授精、その次は体外受精と進んでいって、それをステップアップと言うけど、あなたの場合はジャンプアップと言って、すぐ体外受精に進む方がいい。
どう?
もし今すぐというのが抵抗あれば、きちんと婦人科で診てもらうようにしよう、病院紹介するから」と。
今の私なら、「1日でも早く体外受精を!!!!」と思うけど、その時はまだ体外受精にめっちゃ抵抗があった。
そこまでしなくても妊娠できるはず。。。という甘い考えもあって。
それで一旦、先生が信頼しているという産婦人科を紹介してもらうことに。
そういうわけで、ついに4箇所目へ。。。
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